大好きな女の子にキスをした

電車の中で他人を見つめる。みなぼんやりと携帯を触るか、外を眺めている。終電近くの電車内なんてそんなもんか。タバコをしこたま吸い、酒を浴びるように飲んだあとの私に正常な思考などはない。喉が渇く。水を飲んでも止まらない。酒をどんなに浴びても体内の水分はその倍の速度で奪われるという話が思い出させる。タイトルを書いて気がついたKaty Perryの歌みたい。I kissed a girl.かよ。サクランボの味はしませんでした。

 

今日は、大好きな友人とその友人のことが大好きな人と飲んできた。お互いに笑顔で精神を殴り合うような不思議なマウンティングを沢山した。どちらも友人のことが大切で仕方が無いのだ。どちらが相応しいか、どちらの方が愛されているかと友人にバレないように喧嘩していた。

友人が不安げな顔をしていたので、乾杯のスパークリングワインからボトル2本を開けて饒舌になった私は大丈夫だという顔をしてみたが、彼女は不安げな顔を崩さず、相手方も飲み比べで盛大に酔っていて不思議な空気感だった。

私たちはどちらが頭がいいか、相手を信用していいのかと彼女に分からないように詰将棋のように相手をどうやって倒そうかと思慮しながら会話をしていた。

彼、私の友人のことが好きな人を指す、とは昨年の今頃にも一度飲み会をした。その時に、彼女の取扱説明書は俺が持っているというような顔をしていたのでマウンティングでコテンパンにやっつけてやった。私が彼女の中で一番でこの先もずっと一番なのだ。わかったような顔をされては困る。

彼は、1年という長い年月を掛けて私に認められるように実績とブラフを建ててきたのだ。なんだかポーカーを延々にやっているような気持ちだった。ふたりしてギャンブル好きなのでポーカーのようだねというとたいそう理解してくれた。

最終的にはお互いの思考や戦略を認め合いマブダチになった(と思う)のだが、なんだか越えられない性差を感じたので、彼の目の前で彼女に数回キスをしてきた。彼女が照れてくれてなんだか嬉しかった。私が男なら彼女を恋人にするのにな、と思った。私はフレキシブルな思考を求めておきながら型通りだなとも思った。

 

ただ、彼女にキスをして照れてもらったことを自慢したいがためのエントリーなのでこれ以上たいしたことをいう予定はない。

ただ、彼女が私のことを心配してくれて、他の友人に自慢してくれて、私を最高だとほてめくれるだけで私は嬉しいのだ。

私は彼女の一番で、彼女は私の中で一番なのだ。それ以外にいうことは無い。

 

酒をしこたま飲み、タバコで喉が焼けて、脱水症状でのどが渇いているが、それでもとてもいい気持ちで眠れそうだ。彼女が好き。彼女が一番。彼女の新しい髪型が可愛かった。それだけで幸せだ。他に何がいるだろうか。ううん。私が彼女に見合うだけの素晴らしい人間になるだけだ。ああ、今日はよく眠れそう。